Home Counties – “Bethnal Green”

シンセサイザーを多用したポスト・パンクの新鋭、Home Countiesが、2022年の大忙しの時期を終えて表舞台から遠ざかっていたが、ついに戻ってきた。昨年、バンドは素晴らしいエクステンデッド・プレイ ‘In A Middle English Town’ をリリースし、その後精力的なライブ・スケジュールをこなし、ロンドンに拠点を移した。そして今、待望のデビュー・フルレングスに先駆けて、Home Countiesは素晴らしいニュー・シングルをリリースし、ようやく離れていた期間に終止符を打った。

“Bethnal Green” は、フックしかない3分間だ。冒頭のシンセサイザーのモチーフは、それ自体がフックとなるようなオフキルターで個性的なもので、バンドはDEVOやKraftwerkのようなアーティストのヴィンテージな音色を弄びながら、ピカピカのポップに磨き上げている。シンセサイザーは常にHome Countiesのサウンドの定番だったが、今回はギターが土台となり、流れ落ちるシンセサイザーの壁のために十分なスペースが残されている。Lois Kellyの主要なフックは、間違いなくバンド史上最もキャッチーで、メロディーは魅惑的、重ねたギャングのヴォーカルは永続的だ。

Home Countiesは、控えめに言っても勢いよく戻ってきた。彼らの冬眠期間は、明らかに休息や弛緩を伴うものではなかった。Home Countiesは今、UKシーンで最もエキサイティングな新人バンドのひとつであり、離れていた期間が埃をかぶっているように見える人もいるかもしれないが、”Bethnal Green” のようなトラックは、彼らを1位に返り咲かせることは間違いない。

Posted on 09/13/2023