Alex Nicol – “Sit Around And Wait”

モントリオールを拠点に活動するアーティスト、Alex Nicolの曲 “Sit Around and Wait” は、このシンプルで大らかな訴えに、彼の喚起的な声を存分に傾けています。

「”Sit Around And Wait” は、アーティストとして自分の声を見つけ、分かち合うまでの道のりを考えて書きました。羞恥心と疑念に満ちた暗い路地を通り抜け、行き詰まりを感じながら、誰かが来てくれて、私を倦怠感から救い出してくれることを願いながら。結局のところ、私は自分自身を救い出さなければならなかったのです。私は、行き詰まりや宙ぶらりんのもどかしさと同時に、前に進み続け、自分にとってより良い人生を築き続ける原動力となる、根底にある希望的な気持ちの両方を伝えたかったのです」。

Alexの仲間であるAlex Seltzer監督は、このビデオでニコルの救済への探求に切迫した新たなレイヤーを加えています。ニコルが演じるのは、音楽制作とは基本的に何の関係もない書類やその他の官僚的なハードルに徐々に圧倒されていく、ねっとりとした事務員。ニコル演じる主人公がその日一日真面目に働いた仕事をすべて台無しにしてしまう、目に見えない自然の力を除いては、オフィスそのものが放棄されているのです。

「このミュージック・ビデオは、私たち誰もが生活費を稼ぐために引き受けなければならなかったような、気が遠くなるような、魂が押しつぶされそうな日雇いの仕事に身を置くアーティストへの頌歌です」とセルSeltzerはコメントしています。「私がよく知っている、オフィスに閉じ込められ、そこから抜け出して本当にやりたいこと、つまり創作、パフォーマンス、コネクトができるようになるまでの時間を指折り数えているような感覚を視覚化したかったのです。ロイ・アンダーソン監督の映画のシュールで荒涼とした異世界、私が夢中になって育った90年代のブリットポップのミュージックビデオ、古いイケア社の広告、そして『オフィス・スペース』を少し混ぜたようなビジュアルを作ることで、アレックスの歌の感情を高めたいと思いました」

「アレックスと再び仕事ができたことは、私にとって本当に嬉しいことでした。「私は以前、そのような立場で何年も過ごしたことがあるので、このキャラクターには本当に親近感を覚えました。それを演じることができたのは、ボーナスでした!」

Posted on 06/27/2024