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カナダの至宝Wintersleepが贈る、新生オルタナ・ロック。名匠Nicolas Vernhesと挑んだ「未知なる音」。砂漠の不穏なグルーヴと、愛や生を鮮やかに描き出すメロディが共鳴する、渾身の第8作。

カナダのインディー・ロック界を代表するベテラン、Wintersleepが前作から6年ぶりとなる8枚目のアルバム『Wishing Moon』を、2026年3月27日にDine Alone Recordsからリリースする。結成20年を超えた今も進化を止めることなく、The War on Drugsなどを手掛けたNicolas Vernhesをプロデューサーに迎えてモハーヴェ砂漠のスタジオで録音。プログレッシブ、フォーク、オルタナティブを融合させたサウンドは、かつてない生命力と好奇心に満ちあふれている。

先行シングル「I Got A Feeling」は、ガレージ・ロックの躍動感と彼ら特有の壮大なメロディが融合した、新たな時代の幕開けを告げる一曲だ。砂漠でのレコーディング中に磨かれたこの曲は、抑制された静けさからサビで一気に感情を爆発させる構成が印象的で、愛する人と想いが通じ合う瞬間の高揚感を鮮やかに描き出している。砂漠特有の乾いた質感と不穏なグルーヴが、バンドにさらなる緊張感と力強さを与えている。

本作全体を通じて、彼らは「未知への挑戦」という心地よい緊張感を楽しんでいる。タイトル曲のクラウト・ロック的な高揚から、ポスト・ハードコアのルーツを感じさせる楽曲、愛を歌う催眠的なアコースティック・ナンバーまで、その表現の幅は広い。ボーカルのPaul Murphyが「生きている呼吸を感じるようなクオリティがある」と語る通り、長年共に歩んできたメンバー同士の深い信頼と、常に自分たちを更新し続ける謙虚な姿勢が結実した決定的な一枚となっている。