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Truthpaste – “Bus Song”

マンチェスターを拠点に活動する5人組、TruthpasteのDirty Hit & Memorials of Distinction移籍第一弾シングル「Bus Song」は、彼らの持ち味である気まぐれな遊び心と、新たに開花したエモの側面を融合させた一曲です。デビュー曲のキャッチーさや前作のフォーク的な質感を土台にしつつ、本作では代名詞であるドラムマシンのリズムに乗せて、サックスのマイナーな旋律がギターや揺らめくシンセサイザーを切り裂くように響きます。バンドのミステリアスな雰囲気をさらに強固なものにしつつ、重なり合うボーカルがこれまでにない深みを与えています。

初期の作品に比べて哀愁を帯びたトーンでありながら、パートナーとの歩み寄りをバスの停留所に例えて歌う「甘くファンタスティックな歌詞」は、彼ららしい魅力に溢れています。メンバーのEsmeが「ライブ以外では初めて見せるエモ・ロックな側面」と語り、Euanが「デュエットにすることで完成した」と明かす通り、ジャンルに縛られない自由な実験精神が反映されています。曇り空のバスの窓の外を眺めながら物思いにふける時間にぴったりの、内省的でありながらどこか温かい、バンドの新たな代表曲と言えるでしょう。