スイス・スペイン・フランスを股にかけて活動するポストパンク/コールドウェーブ・バンド、Raskolnikovがニューシングル「I vow to thee my fury」をリリースしました。通算5枚目となるアルバムからの先行カットである本作は、Joy DivisionやKilling Jokeの系譜を継ぐ不屈のコンポジションと、シューゲイザーの旋律的密度が融合したサウンドが特徴です。ドストエフスキーの『罪と罰』の主人公に由来するバンド名の通り、自己の分裂や内面の葛藤を映し出した、メランコリックかつ催眠的なエネルギーに満ちた楽曲に仕上がっています。
歌詞の世界観は、破壊や怒り、忘却、自己の喪失といった重厚なテーマを一人称視点の哲学的なテキストで描き出しており、聴き手に逃げ場のない問いを突きつけます。冷徹なコールドウェーブの浮遊感とポストパンクの反骨精神が交差する中で、突き刺さるようなボーカルが絶望の淵にあるわずかな希望を繋ぎ止めています。フランスの著名なDJ Francis Zegutも絶賛するその圧倒的な音像は、単なる懐古主義に留まらない、現代の孤独と救済を体現する深淵なアートへと昇華されています。

