ニューヨークを拠点に活動するインディー・デュオ、Lowertownが、ニューアルバム『Ugly Duckling Union』からの第2弾シングル「Big Thumb」をリリースしました。この楽曲は、メンバーのOliveによる「90年代インダストリアル・シーンの手法に倣い、新聞の切り抜きから着想を得て歌詞を書く」という試みから誕生したものです。Oliveの吹くハーモニカとAvsha Weinbergの12弦ギターのセッション、そして切り抜かれた言葉の中からマントラのように繰り返される「Holding out the Big Thumb」というフレーズが、楽曲の核となっています。
歌詞の背景には、自分たちの世代が直面している「方向喪失感」という重いテーマが流れています。かつての世代のために用意されていた人生の歩み方がもはや意味をなさなくなった現代において、目的もなく漂うしかないのか、あるいは自ら新しい道を切り拓くべきなのかという葛藤が投影されています。Jack Havenが監督を務めたミュージックビデオと共に、中毒性のある先行曲「I Like You A Lot」とはまた異なる、彼らの内省的で実験的な側面が際立つ一曲です。
