The Soundcarriers – Wilds

ARTIST : The Soundcarriers
TITLE : Wilds
LABEL :
RELEASE : 1/21/2022
GENRE : psychpop, pychedelic, indiefolk
LOCATION : Nottingham, UK

TRACKLISTING :
1.Waves
2.Traces
3.At The Time
4.All These Things
5.Falling Back
6.Saturate
7.Driver
8.Wilds
9.Happens Too Soon

The のアルバムは、そう頻繁に出るものではないので、出た時は気合を入れて掘り下げるのが一番だ。最新作は、バンドの伝統である、うっとりとするような麻薬的なサイケデリアを継承している。彼らのサイケ・ポップは、The Free Designと Broadcastの間のどこか雲の上にあるような、霞がかかり幻覚のような震えるコイルに固定されたままだ。前作では Elijah Woodがボイスオーバーを担当し、テレビ番組「ロッジ49」では、その異様な錬金術をサウンドのすみずみまで体現している。’Wilds’ は、バンドの作品に内在する無形の輝きから生まれました。このアルバムは、色に染まり、夢と現実の狭間で躍動している。

リズムの上に、フルート、オルガン、ヴォーカルが幾重にも重なっている。今にも飛び出していきそうな雰囲気ですが、太いベースがしっかりとスピーカーに固定され、触感の良いフレーズを刻んでいきます。その鼓動は、うねりながら執拗に続く、このアルバムのスルーラインを作り出している。このようにして、’Wilds’ の曲は五感に染み込み、周囲の香ばしい空気に打ち勝ち、脳に侵入し、ポピーの広がりに溺れるドロシーのように夢幻の世界を引き起こすのだ。このバンドは、サイケ・ポップの基準からしても、常に時代の気まぐれの外側に存在しており、再び時代精神を受け入れる気配はない。’Wilds’ は、万華鏡の中心部に触れるために再びルッキング・グラスを通過する、バンドの最高の状態である。