ARTIST : T. Griffin
TITLE : The Proposal
LABEL : Constellation Records
RELEASE : 6/11/2021
GENRE : folk, psychedelic, ambient, soundtrack
LOCATION : New York
TRACKLISTING :
1.Dearest Frederica
2.Grass Horns I
3.Manufacture
4.Copyright Implications
5.Void Room and Reliquary
6.St Gallen
7.Word Guitar
8.The Jeweler
9.Poised
10.Architecture of Noise
11.The Nun with a Chipped Tooth
12.As Ever
13.Grass Horns II
‘The Proposal’ は、作曲家のT.グリフィン (T.Griffin) が、多分野で活躍するアーティスト、ジル・マジッド(Jill Magid) の長編アートワールド・ドキュメンタリーのために作曲したオリジナルスコアです。ジャンルを超えたこの作品は、マジッドの大規模なアートプロジェクト「The Barragán Archives」の締めくくりとして、メキシコの建築家ルイス・バラガンが残した遺産を探り、知的財産、パトリモニー、私有化の問題を、特異な個人的な旅のレンズを通して提起しています。グリフィンは、控えめながらも幅広いエレクトロ・アコースティックの感覚で、この喚起的なサウンドトラックの作曲、演奏、録音を行いました。このサウンドトラックは、映画の謎めいたストーリー、マジッドの個人的な調査の緊張感、そして映画全体のスローモーションの映像シーケンスで記録されているバラガンの建築空間の控えめな美しさを巧みに引き立てています。
ギター、ホーン、アップライト・ベース、アコースティック・パーカッションにエレクトロニクス、サンプリング、アンビエント処理を組み合わせ、 ‘The Proposal’ の13曲の中で刻々と変化していく一連の音楽的ヴィネットを表現しています。ゲスト・プレイヤーとして、マタナ・ロバーツ(Matana Roberts)、ロイ・リージェフ(Reut Regev)、Xylouris White, The Dirty Threeのジム・ホワイト(Jim White)、Helado Negro のジェイソン・アジェミアン（Jason Ajemian）、ソフィー・トルドー(Sophie Trudeau)と、Godspeed You! Black Emperor のティモシー・ヘルツォーク(Timothy Herzo) が参加しているほか、グリフィン自身もフレットレス・バンジョー、ギター、パーカッション、キーボード、フィールド・レコーディング、プロデュースを担当しています。グリフィンは、様々なジャンルの音楽を織り交ぜながら、テーマ性と雰囲気の強い一貫性を保ち、映画の中のマジッドの瞑想的で挑発的な大脳の旅のダイナミックな物語に呼応するように、虹色の音楽のタペストリーを織り上げています。’The Proposal’ は、ユニークなドキュメント・ドラマ・アート映画を補完する崇高なサウンドであると同時に、ほのかに心を揺さぶる、豊かで瞑想的なアルバムとしてもしっかりと成立しています。
グリフィンは、50本以上の長編映画やテレビ番組の音楽を手がけており、数多くのソロ、グループ、共同制作の音楽アルバムを発表しています。その中でもドキュメンタリー映画を得意としており、トライベッカ・フェスティバルやシネマ・アイで受賞した「A Walk Into The Sea」、オスカーにノミネートされた「Life, Animated」、最近ではサンダンス、SXSW、批評家賞を受賞した「Boys State」などがあります。また、Vic Chesnutt Band の中心メンバーとして、チェスナットが2000年代後半にコンステレーションからリリースした2枚のアルバム ‘North Star Deserter’ と ‘At The Cut’ に参加したほか、映画監督ジェム・コーエンのマルチメディア作品「Empires Of Tin」（2009年にコンステレーションとThe Viennaleから共同リリース）では、チェスナットと Hangedup、Silver Mt. Zion のメンバーが音楽監督を務めました。
