Sam Goku – Radiants EP

ここ数年のダイナミックなテクノ・リリースで話題となったSam GokuがDekmantelからデビュー。

ベルリンを拠点に活動するRobin Wangは、Atomnationなどからの地道なリリースを通じ、型にはまらない直感を持った要チェックのアーティストとしての地位を確立。Radiantsのオープニング・カット「Tides (Under The Moonlight)」では、その才能が遺憾なく発揮され、うねるような神秘的なサウンドが轟くピークへと優雅に上昇。対照的な「Tanggu FM」は、クローズアップされた閉所恐怖症のようなサウンドで、滑るようなサウンドデザインと淀みないヴォーカルが、荒々しいロー・エンドの上に別種の破天荒なエネルギーを生み出しています。EPのタイトル・トラックでアンセミックなフックに手を伸ばしたとしても、きらびやかなコードとタフなビートには根本的な異質さがあり、競合を凌駕しています。

これは、『Radiants』全体に見られる多才な才能のほんの一例に過ぎず、真に個性的で、破壊的なまでに独創的なショーストッパーを生み出す、あまり目立たない道を歩む傑出したプロデューサーとしてのゴクの地位を、このレコードで確固たるものにすることだろう。