シカゴを拠点に活動するMia Joyの新作EP「Celestial Mirror」は、アイデンティティ、自己表現、そして彼女の人生に出入りする人々についての探求をさらに掘り下げながら、次から次へとステージを移っていく様子を描いた作品。Sharon Van Etten、Squirrel Flower、Triathlonらとツアーを行なった2021年のドリームポップの傑作「Spirit Tamer」以来となる新曲は、ジョイのトレードマークである、親しみやすく温かみのある個人的な賛美歌のシュラウドでリスナーを包み込む、幽玄なインディー・ポップをさらに披露。
バンド・メンバーのMichael Santana（リード・ギター）、Michael Mac（ベース）、Jake Stolz（「More Green」のドラム）が参加したこのEPは、Santanaの自宅とシカゴのBim Bomスタジオで録音され、ほとんどがワンテイク。イントロの “Alive “のかろうじてそこにあるような繊細なメランコリーから、あらゆる形や親密さを探求するリード・シングルの “More Green “まで、『Celestial Mirror』全体を通して家庭的なタッチを聴くことができます。”Fourth of July “の繊細なハーモニーは、傷つきやすく包み込むような子守唄へと屈折。「時は先生／だから、その代償を恐れずに／愛する方法を教えて」とジョイが歌うこのEPは、愛に対して自分自身を開くということがどういうことなのか、徐々にレイヤーを剥がしていく簡潔な意思表明。クローザーの “That’s a Lie “のバックボーンを構成する繊細できらびやかなインストゥルメンタルは、EPの緩やかな糸を結びつけながら、完全な人間に成長するためには人と人とのつながりが必要であることを認めている。ジョイにとって、それこそがエンディングの美しさであり、新たな可能性を形にしてくれるもの。
