Koeosaeme – Annulus

‘Annulus’ は、Ryu Yoshizawa が、Orange Milk から　Koeosaeme としてリリースする3枚目の作品です。2019年のLP ‘Obanikeshi’ は高解像度のアブストラクト・コンポジションの弾幕でしたが、’Annulus’ はそこからピックアップして、スタイルを洗練させ、ビルマ、タイ、中国などの東南アジアの民族音楽からのインスピレーションを追加しています。彼は音楽の具体的な内容を絹のような繰り返しで挿入し、まるでアジアの一部を歩きながら実験音楽を考えているような気分にさせてくれます。’Annulus’ は穏やかで、メロディックで、無調で、一つの大きな作品として流れていきます。このレコードのパート1は具体的な音楽で、パート2は抽象的な音楽と表現されています。Steve Reich や Jon Hassle のような西洋の影響を受けているにもかかわらず、紛れもない日本の音楽であり、遠い未来に作られる予定のドキュメンタリーのための音楽でもあります。’Annulus’ には、Hidekazu Sakamoto, Seth Graham, そして LXV とのコラボレーションが収録されています。

吉澤竜（Koeosaeme）。2004年よりイエロー・マジック・オーケストラの高橋幸宏氏のもと、サウンドアーティスト集団「OFFICE INTENZIO」に所属。また、坂本龍一、高橋幸宏、京佳などのライブイベントのバックアップサポートやレコーディングを担当している。また、ロッテやスクウェア・エニックスのCM音楽をプロデュースしている。