Kendra Morris – Nine Lives

2022年初頭に Karma Chief Records（Colemine Recordsの一部門）からリリースされるKendra Morrisの ‘Nine Lives’ は、彼女の最初のLP ‘Banshee’ のリリースから10年の集大成であるだけでなく、Kendraの人生の転機ともなる作品である。Nine Livesは、レーベルという新しい章の始まりであり、大人としての次のレベルへの進化を告げるものだ。このオリジナル曲のコレクションは、9つの人生における瞬間を凝縮している。Kendraはニューヨーカーであり、ニューヨークのシーンで20年近く活躍してきたベテランですが、フロリダ出身で、美学的にアメリカ文化の広い意味を体現しており、20世紀半ばにさかのぼる音楽と映画に見られる影響を彼女の現代サウンドに取り入れています。彼女の音楽は、奇妙で素晴らしい場所へのドライブ旅行を思い起こさせるイメージを呼び起こさせます。

ビジュアルアーティスト、フィルムメーカー、アニメーターでもあるケンドラは、ネコの九死に一生という比喩を繰り返し使っています。彼女の音楽の軌跡の章だけでも、少なくとも9つの人生を見ることができます。子供の頃にカラオケマシンでマルチトラッキングを発見してから、フロリダでバンド活動をし、NYに移り住んで8トラックで一人で音楽を作り、Wax Poeticsから最初のLP2枚をリリースし、2016年にはEP ‘Babble’ をリリース、DJ Premier, 9th Wonder, MF Doom, Czarface, Ghostface Killah, Dennis Coffey, David Sitekらとコラボレートするなど、挙げ始めたら切りがないほどです。

この多方面で活躍するアーティストの人生には、愛、喪失、恐怖の克服といった普遍的なテーマに誰もが共感できる時間の単位とストーリーラインが含まれています。ケンドラは、何があっても音楽とアートを創り続けるというスピリチュアルな呼びかけに耳を傾けることをやめず、ペースを落とすことなく、進化することだけを信じて、次の9つの人生を経験し始めようとしています。