Itch Princess – Filler Guise

ARTIST :
TITLE : Filler Guise
LABEL :
RELEASE : 7/28/2023
GENRE :
LOCATION : New York, New York

TRACKLISTING :
1.Lost
2.Cool Pie
3.Kismet
4.Beautiful Illusion
5.Lonely
6.Held
7.Diner
8.Ticket
9.What is Water
10.Wittingly
11.Waved Goodbye
12.Suck My Kiss
13.Sick of Pain
14.Grass is Grass

「Filler Guise」は、Katelyn Farstadの長きにわたるソロ・プロジェクトの5枚目のフルレングスであり、彼女のサイコ・スピリチュアルな内的音響世界の限界を押し広げ、実証し続けている。ファルスタッドはこのアルバムで全曲の作曲、録音、演奏を行なった。Filler Guise」は、怒りと希望の痛烈な融合を孕んでいる。ファルスタッドの不吉なギターの音色が、時に陽気でメロディアス、時にマンネリズム的なソングライティングの探求を彩る。希望に満ちたヴォーカルの重なりは、常に不協和音に覆われている。地獄のドゥーワップへようこそ。このアルバムは、ヘヴィなフックと歌うようなヴォーカルが重なり合い、全14曲が不快感と変容をつなぐ空間をつぶやく嘆きとなっている。ドライブ感のあるグルーヴィーなベースが峻厳なブルータルなドラミングと出会い、腐敗した邪悪なギターが、レコード全体に散りばめられたニューマン風のシンセにバタフライ・キスを与える。Filler Guise」でフィーチャーされているのは、即興演奏を強いられるキャストたちだ: ギターのネイト・ジョンソン、シンセのティーニー・リーバーソン、シンセのジェイク・リヒター、バスクラリネットのコール・ピューリス、サックスのアレックス・リーブマン。このアルバムは、ファルスタッドが夢にも思わなかったような死に直面し、生き方を完全にあきらめ、現実に満足を見いだし、創造的なプロセスにありがちな比較の傾向や派生的なプレッシャーに時間を浪費しないことをテーマにしている。厳密には5枚目だが、これがイッチ・プリンセスの最初のレコードだとファルスタッドは信じている。やり直すのに遅すぎることはない。