Eye – Dark Light

Mammoth Weed Wizard Bastard（MWWB）のシンガー・ソングライター／ミュージシャン、Jessica Ball（ジェシカ・ボール）による新バンドEYEが、待望のデビュー・アルバム「Dark Light」のリリースを発表しました。
彼女の大切な友人であるMWWBのギタリスト、Paul “Dave” Daviesが脳梗塞で倒れ、闘病中であったこと。
ボールはこの機会に、ニュアンスに富み、叙情的で、催眠術のように独特な、彼女だけの曲を作曲。
MWWBで熱狂的なファンを獲得したアイは、それに劣らず魅力的ではあるものの、また違った提案。ダーク・フォーク、ドリームポップ、IDM、サイケデリック・ドゥームなど多様なスペクトルを横断し、時にヘヴィで不吉なドローンを、控えめながら豊かな質感のサウンドとともに創り上げるアイ。
Dark Light」は、感情を揺さぶるソングクラフトとインスピレーション溢れるサウンド・エネルギーが融合した、強烈なアトモスフェリック・ミュージック。そのヒントは、アルバムの逆説的なタイトルにあります。冷ややかで荒涼とさえしたメロディーと、大胆かつ意図的に削ぎ落とされたミニマルなアレンジ。Mazzy StarやChelsea Wolfe、あるいはPortisheadとも親交のあるサウンド。
だから、厳密に言えば「ドゥーム」や「メタル」ではないものの、ジェシカのMWWBでの前作のファンは失望することはないだろう。プロデューサーにクリス・フィールディング（MWWB、Conan）を迎えたEYEは、時にヘヴィで壮大でありながら、深く親密でダークな、別世界のような作品を制作。鮮烈なデビュー作。