Et Moriemur – Tamashii No Yama

チェコのドゥームメタルバンド Et Moriemurは、ギリシャをテーマにした前作 ‘Epigrammata’ で、デスとブラックメタルの要素を借りて、独自のアトモスフェリックドゥームメタルのブランドに完璧に統合し、自らの新しいスタンダードを築いた。今回は日本的なテーマを探求しており、正直なところ、彼らは自分たちを凌駕している。コアなサウンドを失うことなく、常に自己革新を続けるバンドに出会うことは稀だが、’Et Moriemur’ はまさにそれを行い、これまで想像もつかなかった方法でサウンドを前進させているのである。尺八などの伝統楽器をはじめ、チェロ、ハープ、ヴァイオリンなど、複数のミュージシャンを起用したこのアルバムは、最初から最後まで聴き手を様々なムードとサウンドに酔わせる。バリエーションに富み、魅力的な新要素を盛り込みながら、シームレスに変化する音楽に魅了されながら、25分の間、別の土地へ、別の時代を想像しながら移動していきます。ジャンルのブレンドは完璧で、どれも無理がなく、場違いな感じがしない。まさにエト・モリムールは新しいサウンドを生み出し、それをここで完成させたのかもしれない。彼らは、自分たちだけと競争する、独自のリーグであり続けているのだ。