Doctor Bionic – Spiritual Conquest

Jason Grimes（ジェイソン・グライムス）は、時代を超越した音楽を作ることに全力を注いでいます。シンシナティを拠点に活動するこのDJ兼プロデューサーは、レコード収集、サンプリング、アナログ機材を使った新しいサウンド作りに長い歴史を持っています。グライムスは、シンシナティで最も優れたスタジオ・ミュージシャンたちと協力し、Doctor Bionicという名義で、生々しくソウルフルなインストゥルメンタル・ヒップホップを制作。次のLP『Spiritual Conquest』は、Chiefdom Recordsから2023年10月27日にリリース予定。

90年代に10代だったグライムスは、幼い頃からヒップホップに夢中。高校時代にはNPCでレコードをサンプリングし、1200sでスクラッチをするのが日課に。何年もレコードを集め、舞台裏で自分のサウンドに取り組んだ後、彼はオリジナル曲の膨大なディスコグラフィーを作成しました。「私はかなり燃え尽きてしまい、数年間活動休止を余儀なくされました。「シンシナティの音楽シーンはあまり盛り上がっていなくて、いつも苦しい戦いのように感じていました」。

そして2015年、妻とラブランドを自転車で何気なく走っていたとき、グライムスは新しいレコードショップに出会いました。”音楽が流れているのが聞こえてきて、”ファンク／ソウル “という看板を見たんです。彼はColemine & Plaid Room Recordsの共同経営者であるテリー・コールと話をしました。「テリーとの出会いは新鮮でした。そのやりとりに触発されて、またレコードを作り始めたんです」。

それからしばらくして、グライムスは自主レーベルChiefdom Recordsをスタート。彼のスタジオ・ペルソナであるDoctor Bionicは、この新しいレーベルからリリースされた最初の作品のひとつ。「Doctor Bionicはセッション・ミュージシャンのスタジオ・バンドです。「レコードごとにメンバーは変わります。僕が目指すサウンドによってね。どのレコードでも、ゴールは時代を超越した音楽を作ることです。グライムスは作曲、レコーディング、プロデュース、ミキシング、リリースを担当。

Spiritual Conquestには、シンシナティの音楽シーンの重鎮が何人か参加。Brad MyersとBrandon Scottはそれぞれ数曲でギターを担当。Marvin Hawkinsは生ドラムを演奏。このアルバムでは、インストゥルメンタル・ヒップホップ・サウンドをダイナミックにミックス。パンチの効いた、頭を揺さぶるようなビートから、幽玄で浮遊感のあるピアノ・ラインまで、誰もが楽しめるミックス。