Bowes Road Band – Back in the HCA EP

ARTIST : Bowes Road Band
TITLE : Back in the HCA EP
LABEL : Records
RELEASE : 9/1/2023
GENRE : , ,
LOCATION :

TRACKLISTING :
1.Grass is Grass
2.Tomorrow’s Truth
3.Goodbye to Rosie
4.I Hear a Knocking
5.Doctor Doctor
6.Two Fingers

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RecordsとUno Loopは、Bowes Road Bandの広大なLP ‘Back in the HCA’ を9月1日にリリースすることを発表する。

1972年、今はなきロンドンのホーンジー芸術大学(HCA)に在籍していた4人のデザイン学生が、レコードを作ることを決意した。Bowes Road Bandの唯一のLPは、単に創作への衝動から生まれたものだった。わずか50枚しかプレスされなかったこのLPは、ベルリンの蚤の市で発見され、サイコ・トリップのメルトダウン、豊かなジャズの即興演奏、調子の良いフォーク・スタイルなど、微妙なバランスの世界へと踏み込んでいった。 Mark Fryの “Dreaming With Alice”、Donovanの蜂蜜のようなフォーク、Kinksのブリスターなブルース・ロックなどのエコーが “Back in the HCA “で聴ける。

‘Back in the HCA’ は、ジャンルを超えた連続体という特異なコンセプトの中で独自の存在感を示している。とはいえ、このLPは、それが構想された音響環境に容易に位置づけることができる。60年代末のイギリスは、ブルースをベースにしたロック・バンドがうようよしており、プログレの領域にも足を踏み入れ始めていた。このLPのフォーキーな面には、このようなポピュラーな喧噪が漂っている。しかし、ボウズ・ロード・バンドはミュージシャンではないことを武器に、スターダムへの欲望から完全に解放されていた。Bowes Road Bandは、ノイズを出すことに関してはまったく自由だった。この自由とは、甘美なフォーク・スタイルの中でサックスが間奏を奏でたり(「Grass is Grass」)、シャッグスのようなファズ・アウトのフリークアウトが螺旋を描きながら虚空に消えていく(「Doctor, Doctor」)ことを意味する。この自由さは、”Goodbye Rosie “のようなストレートな曲調のカットも意味し、痛烈なリリックの中、曲の途中で重く歪んだオート・オルガンの伴奏が目立つ。ボウズ・ロード・バンドは統一されたサウンドを作り上げ、それを打ち砕く。

バンドは結局、各自10枚、カレッジ用に10枚の計50枚しかレコードをプレスしなかった。バンドの寿命はそこで終わる、そう彼らは思っていた。 ‘Back in the HCA’ は、Habibi Funk & Jakarta Recordsの共同設立者でDJのJannis Stürtzがベルリンのフリーマーケットで偶然見つけたものだった。LPを見つけ、数人の同僚と共有した後、シュトゥルツはバンドと連絡を取ることに成功し、Ted Rockleyの屋根裏部屋で埃をかぶっていたマスター・テープを手に入れ、バンド・メンバーと共同で再発作業を開始した。このレコードには、懐かしい学生時代や昨日のZoomコールを彷彿とさせる、つまり再結成を意味する、Alan Pescodがデザインしたオリジナルのジャケット・アートが施されている。その再発見は偶然であり、そのように聴くべきである。つまり、 ‘Back in the HCA’ は広く聴かれるために作られたものではないし、少なくともそのような目的で作られたものでもない。彼らのわかりやすい影響を超えて、 ‘Back in the HCA’ は伝統的な音楽性と従来の商品化の両方の領域を超えて常に存在していた。Bowes Road BandのDIYな音楽性は、 ‘Back in the HCA’ を通してテクニカラーで輝いている。