Aerial Salad – R​.​O​.​I

ARTIST :
TITLE : R​.​O​.​I
LABEL :
RELEASE : 4/12/2024
GENRE : , ,
LOCATION : Manchester, UK

TRACKLISTING :
1.Rottin’ n Shakin’
2.Same 24 Hours (As Beyoncé)
3.Tied to Pieces of Paper
4.MDRN LVN
5.They all Lied to Me
6.Big Business
7.As the World Eats Itself
8.All Yer Dreamin’
9.John
10.D’you Like Flowers, Son
11.Capo2
12.Chances
13.Telekon Five

音楽と芸術の世界では、真正性、真実性…「本物」について語られることが多い。多くの人がそれを持つと主張するが、実際に持っている人は少ない。は、それを見事に体現している。このバンドは、2016年にゲインズビルで開催された伝説的なパンク・フェスティバル「FEST」に出演することだけを目的に結成されたバンドで、彼らは10代の頃に出演している。ほとんど演奏できず、大失敗だったことは問題ではなかった。このバンドは、DIYパンクの世界を受け入れ、歯を食いしばったバンドなのだ。彼らは2020年2月に壮大なデビュー・アルバム『Dirt Mall』をリリースし、偉業への瀬戸際に立っていた。

その代わり、Aerial Saladは頭を冷やし、彼らの形成期の3コードの爆音から離れ、サウンドを押し進め、発展させていった。このバンドは常に、Stone Rosesのシャツを着たSnuffと同じように見られる可能性の高いバンドだった。あるいは、Cypress Hillのトップスを着たPizza Trampを見かけるのと同じように。Aerial Saladは、自分たちのサウンドを「マッドチェスター・パンク」と表現しているが、これは彼らのヒーローであるHappy Mondays、XTC、Carter USMにちなんだもので、Yard Act、Shame、High Visといった急成長中のブリット・ウェイヴ・バンドが先導する現在の騒動にスパイスを加えている。彼らのセカンド・アルバム「R.O.I」(そして高く評価されているからのファースト・アルバム)は、これらの影響に寄り添い、純粋なロックンロール・スワッガーに突き動かされながら、残虐主義的な歌詞の物語を通して、資本主義末期の地獄絵図を想起させる。控えめに言っても、Aerial Saladは、あなたが施設のアフターパーティーのブレイクダウンで演奏するのを見たいバンドであり、あなたがそれを気に入ることはすでに分かっている!

マンチェスターのチーサム・ヒルにあるVibe Recording StudioでDean Gloverと共に愛情込めてレコーディングされた「R.O.I.」は、脈打つポストパンク・ビートから止められないスタジアム・ロック・アンセムまでシームレスに動くアルバムだ。The Same 24 Hours (As Beyoncé)」は、インフルエンサー・カルチャーの偽りのファサードに対抗するブリットポップの集会であり、「All Yer Dreamin」はハシエンダでのMark E Smithであり、「Chances」はトーキング・ヘッズに挑むオアシスだ。Aerial Saladは、ハードなツアーやDIYパンク・シーンから生まれたバンドであるという感覚を失うことなく、新しいジャンルを探求するスペースを見つけている。

北部の3人組は、自分たちが本物であることを知ってほしいのだ。生のカオスと暴力的な魅力をステージからそのままレコーディングに注ぎ込む。彼らのゴールは、レイヴ・ヘッズからインディー・キッズ、詩人からロッカーまで、あらゆる人に自分たちの存在を知ってもらうことだ。R.O.I」は幻想的でありながら、ポスト・ブレグジット(EU離脱)後の現代イギリスの規範を鋭く突いている。Aerial Saladをサウンドトラックにしよう。