Thrash Palace – “Go”

EMA名義で頭脳的でパワフルな音楽を記録しているアーティスト、Erika M. Anderson(エリカ・M・アンダーソン)の声を聞くのは全く久しぶりだ。EMAの最後のアルバム『Exile In The Outer Rim』は2017年にリリースされ、彼女は2021年にModest Mouseの “Trailer Trash” をカヴァーして以来、次のアルバムをリリースしていない。しかし今日、EMAはThrash Palaceという新しいスーパーグループの3分の1として戻ってきた。

Thrash PalaceでEMAは、デュオTalk Normalの片割れであるSarah Registerと、かつてXBXRXに在籍し、PeachesやLadytronといったアーティストのプロデュースを手がけてきたVice Coolerと手を組んだ。昨年、このグループはロサンゼルスのクーラーのスタジオで48時間かけてレコーディングを行った。本日、彼らはデビューシングル “Go” と “Teenage Spaceship” の2曲をSup Popのシングルクラブの一環としてリリースした。

“Go” は絶対にロックだ。この曲は、Sub Popの歴史上、いつ発表されてもおかしくないような、大きく、打ちのめすようなファズ・ロック・パワー・ジャムだ。Vice Coolerがこの曲の素っ気ないビデオを監督した。B面の “Teenage Spaceship “は、静かでささやくようなバラードで、不吉で悲しいデヴィッド・リンチの雰囲気がある。EMAは “Go” でリード・ヴォーカルをとり、”Teenage Spaceship” ではサラ・レジスターとヴォーカルをシェアしている。どちらの曲も彼女のソロ作品に少し似ているが、新しいコラボレーターとの共同作業による特別なチャージが感じられる。このバンドからのさらなる活躍を期待したい。

Posted on 08/16/2023