The Baseball Project – “Disco Demolition”

音楽と野球という2つの愛を組み合わせたThe Baseball Projectは、真のインディー・スーパーグループである。R.E.M.のMike MillsとPeter Buck、Dream SyndicateのフロントマンであるSteve Wynn、The Minus 5とYoung Fresh FellowsのリーダーであるScott McCaughey、The Filthy FriendsのLinda Pittmonをフィーチャーしたこのバンドは、メンバーの野球好きをアメリカの娯楽についての曲の情熱的なプロジェクトに変えた。

野球の100年以上の歴史を持つこのグループには、今をときめくロサンゼルス・エンゼルスのDH/投手、大谷翔平を歌った曲から、ボストン・レッドソックスのテッド・ウィリアムスのような伝説の選手について歌った曲まで、たくさんの題材がある。

バンドのニュー・アルバム『Grand Salami Time』(満塁ホームランを意味する言葉)の目玉曲のひとつは、野球で最も悪名高い夜のひとつを振り返った “Disco Demolition” だ。

1979年7月12日、シカゴ・ホワイトソックスは「ディスコ・デモリション・ナイト」を開催した。地元DJが主催したプロモーションのはずで、ディスコブームのさなかにファンが集まってディスコ・アルバムを破壊するというものだった。しかし、暴動が起こり、ダブルヘッダーの第2試合は中止となった。

当時は売名行為の失敗と考えられていたが、このイベント全体は、実際には人種差別的で同性愛嫌悪的なものであったと歴史に塗り替えられた。ウィンは曲の中でそのことを書いている。しかし、オープン・マインドであることのメッセージを口当たりの良い方法で伝えなければならないことを知っていたバンドは、エリスが酸欠状態であったときに投げられた、ドック・エリス投手の非常に有名な1970年代のノーヒッターを紹介するアニメ・ビデオを制作したジェイムズ・ブラグデンを起用し、”Disco Demolition” のアニメ・クリップを制作するという、素晴らしい方法を見つけた。

Posted on 07/12/2023