Santigold – “Nothing”

5月、アート・ポップのプロヴォケイトであるSantigoldは、2018年の ‘I Don’t Want: The Gold Fire Sessions’ 以来のニュー・シングル “High Priestess” を発表した。それ以来、サンティは4枚目のアルバム ‘Spirituals‘ をリリースする計画を発表している。”High Priestess” と共に “Ain’t Ready” を聴いてきたが、今回Santigoldはそれに続く “Nothing” を公開し、フランク・オッケンフェルスによる短編ビデオも公開されている。

Santigoldは、”Nothing” について少し口を開いており、彼女は「透明人間について書いた曲」 と言っています。

「この曲は、見られていない人のための曲で、私にとってはそれがどのように感じるかを探求する機会でした。”Nothing” を書いたのはBlack Lives Matterのデモの最中でしたが、歌詞を書くことで、自分でも気づかなかった重苦しさを解放することができたんです。黒人であること、そして女性であること、特に私が選んだクリエイティブな道では、私は常にある程度、見えない存在であると感じてきました。人々は、自分が知っていると思うもの、あるいは私がそうあるべきだと思うものだけを見ています。あるいは、まったく何も見えていないこともある。この曲は、無のベールの下に存在することの重荷について歌っています。そして、それにもかかわらず、ただ存在するために必要な強さについて歌っています」

“Nothing” のショートフィルムについて、Santiはこう付け加えています。

「このビデオヴィネットは、Wangechi Mutuの「Snake Eater」という画像にインスパイアされたものです。何年も前にこの画像を見たことがあり、この曲のビジュアルアイデアを考えていたときに、この作品が頭に浮かんだんです。女性でありながら、どこか人間を超えた存在、さらには分類できない存在というアイデアが気に入ったのです。名前もカテゴリーもない、まったくユニークで獰猛な存在。なぜなら、私たちが見ているものが存在し、美しく、力強く、その存在そのものに価値があることを受け入れるために、どのように名前を付け、定義づけるかを知る必要はないと信じているからです。私たちの想像を超えるような壮大な存在に出会えたら、どんなに興奮することでしょう。その獣が自分の中に生きていることを知り、それを自由にすることができたら、どんなにエキサイティングでしょう」

Posted on 07/14/2022