Saint Sappho – “Too Far Gone”

グラスゴーのデュオ、Saint Sapphoが、Optimo Musicの新しいレーベル、Optimo Music Rocksからの初リリースとなるシングル「Too Far Gone」を発表した。この壮大でシンフォニックなトラックは、シューゲイザー、グランジ、90年代ブリットポップの全盛期のサウンドに、彼ら独自の魅惑的なスピンを加え続けている。

豊かなストリングス、天高くそびえるギター、クラシックなアルト・ロックのテクスチャーを持つ「Too Far Gone」は、マルチ・インストゥルメンタリスト兼ヴォーカリストのZoe YoungとドラマーのTammy Dysonを擁するSaint Sapphoが、これまでの彼らの印象的な作品の特徴である、エモーショナルでアトモスフェリックな重厚さを力強く展開している。

Too Far Gone」は深く個人的な曲で、歌詞は人間の劣化の現実を描写している。親しい人が消えていくことや、見分けがつかないほど人格が変わっていくことを、祝福と嘆きの両方の形で表現している。この曲のバックには、同じようにエモーショナルで少しデリケートな「Fade Away」がある。

人生の個人的で特異な瞬間に目を向けることは、Saint Sapphoのソングライティングを際立たせる実践であり、これまでの作品では、ロンドンの秘密のレズビアン・クラブ、瞑想セッション、喪失の痛みなどのトピックについて感動的な考察を行なってきた。

ノスタルジーと青春の回想、そしてワイドスクリーンのシネマティックスを想起させるような多幸感あふれるコーラスを織り交ぜたセピア色の楽曲を構築する天性の才能と相まって、Saint Sapphoのオルタナロック・リバイバルは、親しみやすさと未来志向を兼ね備えている。

Posted on 05/10/2024