Rapport – “Can’t Get It To Last”

すべての友情が永遠に続くわけではありません。人は変化し、成長し、移動し、消えてはまた現れ、消えてはまた現れる。RapportのMaddy Wildeにとって、これは必ずしも悪いことではなく、人生の一部なのだ。しかし、トロントのシンセポップバンドの新作EP ‘Floating Through the Wonderwave‘ に収録されている注目曲のひとつ “Can’t Get It to Last” で、ワイルドは友情が薄れるのは構わないのだと自分に言い聞かせている。この曲の最初のヴァースでは、「あなたは私を頼るようになった、でもそれはどんな風に見えるのかしら」と歌い、そうした関係の中で自分の立ち位置を見極めようとしています。一方、バンドメンバーのKurt MarbleとMike Pereiraは、ワイルドのもやもやとした目のつぶやきを、きらめくシンセサイザーと揺らめくベースラインと組み合わせています。

「この曲は表面的には普通のラブソングのように聞こえるかもしれない」と、ワイルドは続けます。「しかし、この曲の本質は、友情と別れについてだ。親しい友人関係にはさまざまな形があります。例えば、何でも一緒にやるけれども、お互いに弱音を吐いたことがないような、軽くてふわふわした関係を維持するような。このような友情は何年も続くことがあり、貴重なものですが、それほど長くは続かないようです」

付属のビジュアルは、ドライブインシアターでパフォーマンスをするワイルドの背後に、彼女の共犯者たちが映し出されています。「”グリース” でダニーがサンディのことを歌いながらドライブイン内を歩き回るシーンに似たミュージック・ビデオのムードを作りたいという私のビジョンを、(監督の)エイドリアン・マクラーレンが実現してくれました」とワイルドは説明します。「ドライブインの映画では、実験的な映画を作りました…さらにメタなことを言うと、ドライブインのミュージックビデオそのものを、街のいろいろな場所にある小さなパナソニックテレビで再生して見せました。ビデオの中のビデオの中のビデオです」

Posted on 07/09/2022