楽曲に比較的まとまった物語性があれば、どんなものでも “バラード”と呼べるのではないだろうか。この言葉は一般的に、ハーモニカを首に巻いたエレクトリック以前のディランを連想させるが、シカゴのロックバンドDendronsは、近日リリース予定のLP ‘5-3-8‘ からのニューシングル “Tangle” でその期待を裏切ることを目指しており、そのタイトルとは反対に、最小限のクレセントとテンションの拡散からなる長いランタイムでかなり直線的に展開するトラックになっている。
「”Tangle” はバラードを変にしたような曲だ」とバンドのDane Jarvieは説明します。「6分24秒という長さのこの曲では、ノイズやテクスチャーのパスティーシュ、そしてマニアックなビルドを通して、変拍子やカタルシスを探求しているんだ。たくさんの音の領域を探検しようとしたんだ。リリックは、二重の意味と皮肉に満ちている」
この新曲と一緒に、Bobby Markosによるアニメーションビジュアルも公開されており、曲の謎めいた方向性とマッチしている。
