Bathe Alone – “Missionary Ridge”

アトランタを拠点とするドリーム・ポップ・バンドBathe Aloneは昨年、マルチ・インストゥルメンタリストBailey Croneの曾祖母に捧げたEP ‘Fall With The Lights Down’(Louise)を発表した。今年後半には、クローンのもう一人の曾祖母であるヴェルマのために書かれたツインEPをリリースする予定だ。この2枚組EPは、クローネの催眠術のようなスタイルで、愛、喪失、記憶についての瞑想的な考察を構成している。

今年、クローネはすでにリード・シングル “Awfully Quiet” をリリースし、”In Your Wake” で正式に発表した。今日、彼らはまた新たな新曲 “Missionary Ridge” をUnder the Radarを公開する。

この “Missionary Ridge” もまた、ドリーミーで思慮深いテクスチャーの作品だ。アンビエント・ギター、きらめくシンセ、力強いドラムの上で、クローネのヴォーカルが重層的なハーモニーを奏でる。クローネのパンク・ルーツは、彼女のドラム・ワークで最も際立ち、この曲の執拗で重いパルスは、対照的な楽器の渦を支えている。このミックスの中で、クローネはきらめくエフェクトを融合させ、トラック後半では歪んだギターの爆音でそれらを切り裂く。

この催眠術のようなサウンドスケープは、子供の頃のありふれた思い出に浸った、同じく切ない作品でもある。クローネは「このアルバムの中で一番好きな曲のひとつ。チャタヌーガにある祖父母の家に連れて行ってくれるような、ノスタルジーに浸れる曲なんだ。チャタヌーガの祖父母の家での思い出は、ありふれたものばかりだった。この曲に込めた私の願いは、その場所と、今はとても遠く感じるその時代に敬意を表することだった。親しい友人であるニック・ヒューイとポーラ・ハーディングと一緒に、大人になってから思い出を振り返る感覚をとらえたビデオを作ったんだ」

Posted on 06/30/2023