review Ty Segall – Ty Segall

スペインかどっかでのライブの模様をYoutubeで観たんですが、会場の人たちが一緒に大合唱してて、すげえ盛り上がっているいるのを見てなんか羨ましかった。一緒に歌っている曲が自分も好きなやつで、みんな好きなのは一緒なんだと嬉しかった。でも、彼は相当リリースしているけど、ライブの定番曲みたいのはあるんでしょうかね。さて本作になりますが、その定番曲路線の頃以降のコンセプト重視時代に入った作品と考えられますが、シンプルにTyの歌を表現した前作とは異なり時にクラウト、時にジャズなど、アプローチは広い。そして荒っぽい音は少なく、前作ほどではないが、アコースティックでソフトな響きを軸にしている。結果的には前作よりむしろソングライトの部分を感じつつ、上品で洗練されつつ、狂った部分も残している感じ。アルバムのサイズ感とかを含めて、何度も聴くことになりそうな作品です。