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トロントの深淵が生んだ「コズミック・ホラー」の極致――Gutvoid が放つ最新コンセプト作『Liminal Shrines』

トロントを拠点に活動する Gutvoid は、Daniel Bonofiglio (G) と Brendan Dean (G/Vo) によって結成され、その後 Justin Boehm (B) と D. W. Lee (Dr) が加わり現在の布陣となりました。彼らは現代的なデスメタルとドゥームの音像に、プログレッシブ・ロック/メタルの作曲技法を融合させ、内臓を抉るようなリフ、洞窟のように深いボーカル、そしてプログレ特有の超絶技巧を兼ね備えた「怪物」のようなサウンドを鳴らしています。

2019年のEP『Astral Bestiary』、2022年のデビューアルバム『Durance of Lightless Horizons』、そして2024年のEP『Breathing Obelisk』を経て、彼らはその音響世界を研ぎ澄ませてきました。より精緻かつ意図的な楽曲構造を追求しながら、攻撃性とテクニカルな側面の深みを増し続けています。

最新作となるフルアルバム『Liminal Shrines』は、二部構成のコンセプト作品の前編にあたります。これまでのルーツである「コズミック・ホラー(宇宙的恐怖)」の雰囲気をさらに拡張し、バンド史上最も複雑で、攻撃的、かつ独創的な表現に到達した Gutvoid の現在地を示す重要作です。