Yo La Tengo – Popular Songs

私たちファンの多くは、お気に入りのミュージシャンを世界一賢い人だと見なす愚かな傾向を持っています。彼らの歌詞には、目を凝らせばすべての答えが見つかると信じているのです。実は、ほとんどのミュージシャンは、私たちの誰よりも頭が良いわけではありませんし、むしろそれ以下です。このテーマに関する本はたくさんあります。

ヨ・ラ・テンゴのジョージア、アイラ、ジェームスはこの法則の例外であり、彼らの12枚目（数え方によっては14枚目）のアルバム『Popular Songs』がその証拠である。この新しく、劇的に改善されていない世界がヨ・ラ・テンゴに難しい質問を投げかけると、彼らはソクラテスのように、威勢よく、心強く、正直に、自分たちが知っているのは何も知らないということだと語るのだ。彼らは、あなたがすねようと決心しているときに、なぜ窓から日差しが差し込むのか知らないし、私たちはどうやって生きていけばいいのかも知らない。

爪の先まで、Yo La Tengoは愛と憎しみという二項対立がないことを理解している。そして恐怖は、あなたを逃げも隠れもさせ、尻もちをつかせ、何もさせず、ただそれに飲み込ませる。当たり前のことを改めて言うなら、Yo La Tengoは恐れていない。彼らは勇敢に前へ、未知の世界へ、手を取り合って歩いている。そして、12枚（あるいは14枚）のアルバムで、彼らはちょうどその軌道に乗りつつあるのかもしれない。