Vinyl Williams – Aeterna

LAを拠点に活動するミュージシャン／アーティスト、Vinyl Williamsのサイケデリックで幽玄な7枚目のアルバム。広大な天空のホールで、リバーブのかかった演奏を聴くことを想像してほしい。

ジャングリーなギター、エコーがかったボーカル、エリジアン・エバーモアでかき鳴らされるきらめく宝石。しかし、『Self-Fulfilling Prophecy』が際立っているのは、よりハードなエッジを持ち、時折、レーザーを持つエゴに追われながら意識の球体を出たり入ったりするソニック・ショットで飾られているからだ。エンジェルのようなエンディング・トラックElectric Electricも素晴らしく、フェイジングとエコーがかかったギターとともに、覚醒した世界が遠ざかっていくような終わり方にふさわしい。