Tutankhamun – Tutankhamun

Tutankhamunは、英国の若きマルチ・インストゥルメンタリスト兼ソングライターOlly Toomeyのソロ・プロジェクトである。

Zig Zag、Hugh Masekala、Lloyd Miller、George Duke、Tony Allen、The Fetback band、The Gautiersといった60年代、70年代の幅広いインストゥルメンタル音楽から影響を受けている。ベッドルームで音楽を作っていた彼は、BBC Introducingに見出され、Nice Guysファミリーからファーストアルバムをリリースするところだ。

ソウル、ジャズ、サイケデリックミュージックにインスパイアされた彼のファーストLPは、それらのジャンルを融合させることに成功した作品である。全曲の作曲、演奏、プロデュース、ミキシングはOllyが担当し、NYR、Sinnerman、Heart of Goldのドラムには彼の弟Jamesが参加している。

ベース・リフやドラム・ビートといった音楽的なアイデアから始まり、そこから発展していく。制作に厳密なプロセスはなく、アーティストはフィーリングが合うまで曲を作り上げるだけだ。このLPを際立たせているのは、アーティストがこのレコードにライブ・タッチを与えようとする意志であり、リスナーはこのロング・アルバムの気軽さと自然な流れを本当に楽しむことができるのである。