The Vacant Lots – Interiors

‘Interiors’ は、ブルックリンを拠点とするミニマリスト・ポストパンク／シンセポップ・デュオ、The Vacant Lotsによる5枚目のスタジオ・アルバムである。’Interiors’ に収録された8曲は、バンドの過去の作品すべてを統合しながら、未来へと突き進んでいる。Jared ArtaudとBrian MacFadyenの最もダークで先見性のある作品だ。幽玄なメタリック・シンセとブリスターなエレクトロニクスが、ディスコ・オン・ダウナーズ・ダンス・ビートとガター・ロック的なギター・リフ、氷のように冷徹なヴォーカル、そして忌まわしく簡潔で痛烈な歌詞でドライブする。

ブルックリンの隔離されたホーム・スタジオで、眠れぬ夜とアンフェタミン中毒の朝を繰り返しながらレコーディングされたこのアルバムは、バンドのミニマルでマキシマムな美学を踏襲し、Joy Division、Iggy PopのThe Idiot、Depeche Mode、New Orderのような70〜80年代のパンクやナイトクラブ・ミュージックを彷彿とさせる、一匹狼や恋人たちのためのダークなベッドルーム・アンセムに仕上がっている。リード・シングルの “Amnesia” について、Jared Artaudは「二元性を扱い、人間関係の中で相反する感情を統合することについて歌っている。解離を感じ、火に焼かれる。そして、それが必然的に関係の解消につながることに対処する。これはアルバムの全曲のマントラなんだ」