Taroug – Darts & Kites

チュニジアの砂漠郊外にルーツを持ち、ドイツで育ったドラマー兼エレクトロニック・ミュージック・プロデューサーのTarek Zarrougによるソロ・プロジェクト。2020年にEP『Perpetual』をリリースし、Archiveなどのリミックスも手がけるなど、その音楽的美学に磨きをかけ続けているTaroug。

DenovaliレコードからリリースされるTarougのデビュー・アルバム『Darts & Kites』は、ペンローズのタイルからインスピレーションを得て、変化と変容をテーマにした作品。この模様の無限の可能性に魅了されたTarougは、アルバムの9曲だけでなく、ジャケット・アート・デザインにもその無限の順列を取り入れました。

『Darts & Kites』は、様々なジャンルとスタイルが融合し、狩猟的で美しいサウンドスケープを生み出しています。実験的でアブストラクトなサウンドスケープは、オリエンタルな影響、収集されたフィールド・レコーディング、脈打つダーク・ビート、催眠術のようなヴォーカルによって豊かに。

ベネディクト・コッホのサックスは、トラックDeguechに遅延音と膨張音でコントロールされたカオスの感覚を加え、ティモ・シーバーのピアノは、アルバムのタイトル・トラックであるDarts & Kitesに重要な要素を提供しています。ニクラス・ゲンシェルがヴォーカルをとる『カルタゴの女王』では、アブダラ・アボゼクリがサズを演奏。

建築家・デザイナーのマリー・ブロシウスとのコラボレーションで制作されたアルバムのアートワークは、アルバムの内容を反映した様々な装飾を表現。『Darts & Kites』は、馴染みのないものと馴染みのあるものの要素を融合させたモザイクのようなサウンド。