Sea Moss – REMOSS2

ARTIST :
TITLE : REMOSS2
LABEL :
RELEASE : 6/30/2023
GENRE : , ,
LOCATION : Portland, Oregon

TRACKLISTING :
1.Nap Time (NAH Remix)
2.Candy Run (Machine Girl Remix)
3.Pig’s Feet (President Evil Remix)
4.Split Hairs (GHÖSH Remix)
5.Feeding Frenzy (Avola Remix)
6.Snake Lady (Giant Claw Remix)
7.Number Dreams (Fire-Toolz Remix)
8.Needy Needy (B|_ank Remix)

昨年の『SEAMOSS2』がノイズ・パンクに対するシーモスの漫画のような衝撃的なアプローチを示したとすれば、『REMOSS2』はさらに一歩前進している。Noa VerとZach D’Agostinoの不協和音、キッチンシンクのジャムを、現代の実験的アンダーグラウンドの最も過激な声のいくつかの視点から再構築し、これらの8つのリミックスは、ポートランドのデュオの特異なアプローチに含まれるすべての音の可能性を拡張し、変異させる。SEAMOSS2が宇宙を疾走する生々しい彗星のように演奏されたのに対し、REMOSS2は隕石が衝突した後の音であり、すべてのピースが徐々に異質な新しい形に組み合わされていく。

このアーティストたちの手にかかると、のポリリズムのフリークアウトは、ネオン色に輝くプレイ・ドーのようなものとなり、思いのままに成形することができる。NAHは、”Nap Time “の叩きつけるようなビートを、ベースがブーストされた完全な攻撃へと変貌させ、トラックを超越的なクランチ・フィードバックの新たなレベルへと導いている。ジャイアント・クローのキース・ランキンは、”Snake Lady “を不吉なシンセサイザーの壮大で洞窟のような裂け目と重ね合わせ、すべてに新たな不気味な感覚を与えている。Machine Girlは、”Candy Rush “を疾走する黙示録的なドラム&ベース・フィーバー・ドリームに仕上げている。そして、Fire-Toolzの “Number Dreams “のリミックスでは、D’AgostinoのパウンディングドラムがAngel Marcloidのトレードマークである新時代のギターシュレッダーのスタイルの基礎となり、Skinny Puppyによって解釈されたWii Sportsのチュートリアル音楽のように聞こえる。各トラックのアプローチは千差万別だが、そのどれもが、コントロールされた(それでいてカタルシスをもたらす)カオスというSea Mossの哲学に貫かれている。

GHÖSHやBl_ankのようなアンダーグラウンドの重鎮たちによるスラッシュなリミックスもあり、『REMOSS2』はシーモスの音楽が持つ様々な歪んだ方向性を示している。VerとD’Agostinoのジェリー仕掛けのノイズ・マシンは、この多彩なアーティスト集団に火をつける燃料を提供し、その結果は予想外であると同時にスリリングだ。それぞれのサウンドを一から作り上げることに専念しているバンドにとって、『REMOSS2』にはマニアックで遊び心に満ちた発明精神が息づいている。