Salamanda – In Parallel

ARTIST :
TITLE : In Parallel
LABEL :
RELEASE : 11/3/2023
GENRE : ,
LOCATION : Seoul, South Korea

TRACKLISTING :
1.Nostalgia
2.Homemade Jam
3.Sun Tickles
4.Purple Punch
5.Paper Labyrinth
6.Tonal, Fluid
7.Sending Ritual
8.Full of Mushrooms
9.In Parallel
10.Mysterious Wedding

ソウルのデュオ、から最新作’In Parallel’をリリース。

2019年の登場以来、友人であるUman Therma(別名Sala)とYetsuby(別名Manda)で構成される2人は、精巧でドリームステートな音世界をマッピングする作業に急ピッチで取り組んでおり、これまでに4枚のアルバムと10枚以上のシングルでサウンドに磨きをかけてきました。

すでに幅広いディスコグラフィーの中で、2人はいくつかの重要な名刺を確立しています。マレット楽器とチューニングされたドラムが奏でるオルゴールのようなメロディー、別世界や古代のサウンドスケープを呼び起こすガス状のアンビエンス。アンビエントとライヒ・スクール・ミニマリズムは、この音楽の最も明白なサウンドのタッチストーン。

しかし、この’In Parallel’はサラマンダのこれまでの作品から一歩踏み出した作品。2022年の「ashbalkum」(ウィズダム・ティースの卒業生であるトリスタン・アープのレーベル、ヒューマン・ピッチからリリース)以来、デュオはロンドンのキングス・プレイスのようなクラシック施設からマンチェスターのホワイト・ホテルのようなDIYクラブまで、またムテック、ナハティ、デクマンテルのような一連の世界的に有名なフェスティバルを経て、幅広いツアーを行ってきました。彼らのクリエイティブなセットアップは、新しいマシンやプロセス、視点を取り入れることで着実に成長し、その過程で彼らの音楽を大胆な新しい方向へと導いてきました。

ここでの最も明確な進展は、デュオのヴォーカル使用におけるもので、過去数枚のアルバムで徐々に起こっていたシフトが、’In Parallel’では頭角を現しています。アルバムのリード・シングル「Homemade Jam」は、デュオが書いた曲の中で最もポップに近い曲。SOPHIEとCharli XCXがキノコ茶を飲んだ後に書きそうな、浮遊感のあるビートとオートチューンのボーカル。

また、リズムへのアプローチをより前面に押し出し、これまで以上にダンスフロアに接近。「Paper Labyrinth」の蛇行するドラムとヴォーカルは、4×4のしっかりとしたパルスに支えられており、「Tonal, Fluid」のデンボー・グルーヴは、ニック・レオンやDJ Pleadのセットでも違和感がないはず。

‘In Parallel’はつながりをテーマにしたレコードで、友情の温かさとノスタルジックな素朴さが全体に生き生きと感じられる作品。このタイトルは、デュオが友人として、またコラボレーターとして見つけたハーモニーを意味しており、それを証明するように、レコード全体を通して音の平行線が辿られています。例えば、’Sun Tickles’を支えるメロディーは、アルバムの最後を飾る’Mysterious Wedding’でキーとテンポを変えて再び登場。各アーティスト間、そして彼らの音楽を通して辿られる平行線。サラマンダだけが知っている、私たちを次に連れて行く場所。