Robohands – Palms

ロンドンを拠点に活動するインストゥルメンタリストでプロデューサーのAndy Baxterによる5枚目のアルバム。これまでのアルバムとはジャンルもアレンジも異なる’Palms’は、ハープ・パート、テープ・エコー、コントラバスをフィーチャーし、Dorothy Ashby、Azimuth、Alice Coltrane、Toquinhoといったアーティストからインスピレーションを得ています。

トロピカルでシンセサイザーを多用した部分もあれば、アコースティックでストリップバックした部分もある’Palms’は、60年代後半から70年代の飽和状態のアナログ・レコーディングへの旅であり、ところどころにグリッチFXやピッチ・コントロールの実験的なレイヤーが微妙に現代的。このアルバムは、Herbie Hancockや George Dukeといったアーティストが使用した伝説的なArp Odysseyシンセサイザーをフィーチャーしたジャズ・フュージョンの名盤にも言及しています。

この17曲入りのアルバムには、サックスのJim Piela、ローズのMarco Cremaschiniをはじめ、複数のセッション・ミュージシャンが参加。’Palms’は彼のプロジェクトの新しい方向性であり、ジャズ、ダウンテンポ、アコースティック、アンビエント・ミュージックの現代的な再解釈をテーマとしたアルバム。