PENDANT – Harp

ARTIST : PENDANT
TITLE : Harp
LABEL : Saddle Creek
RELEASE : 4/8/2022
GENRE : altpop, electronic, dance, rap
LOCATION : Los Angeles, California

TRACKLISTING :
1.Laid in Orchids
2.Static Dream
3.Thorn
4.Altered Destinies
5.LED Head Rush
6.Blue Mare
7.Latex Heart
8.Harp
9.Contract
10.Rights for an Angel
11.Eventless Horizon
12.Secret in the Dusk
13.Blood Rite (Digital Bonus Track)

ロサンゼルス、オークランドを拠点に活動するミュージシャン、Chris Adams(クリス・アダムス)が、名義で からデビュー作 ‘Harp’ をリリースします。プロデューサーでありソングライターでもある彼の作品は、90年代のハウスやレイヴ・ミュージックをヒップホップ、シューゲイザー、ポップに結びつけたもので、10年以上前の父の死によってもたらされたアダムスの辛い感情の作業の集大成とも言えるものです。’Harp’ はアダムにとって としての2枚目のアルバムですが、これは出発点のように感じられます。2019年のデビュー作 ‘Through a Coil’ の発売日には、発売元のレコード会社の解散が影を落としていた。1年後、彼は燃え尽きていた。アルバムのツアーを試みることは彼の声に負担をかけ、ミュージシャンとしての彼の全人生を左右するロックの構造は、閉所恐怖症のように感じ始めていたのだ。

PENDANTの救いは、皮肉にもパンデミックという形でもたらされた。アダムスは新しい音楽を作る準備はできていたが、精神的にも肉体的にも置き去りにされ、通常なら音楽を作るために使う道具にも、通常なら生息するはずのヘッドスペースにも手が届かなくなってしまったのだ。これまで彼の音楽制作を支えてきた松葉杖であるギターがないため、彼は ‘Harp’ の世界をより印象的で自由連想的な方法でスケッチすることを余儀なくされた。ダンスミュージックやエレクトロニックミュージックのファンだった彼は、突然、ビートを多用し、シンセを駆使した世界に踏み込まない理由がなくなってしまったのだ。その結果生まれた ‘Harp’ は、Arcaや Oneohtrix Point Neverの精密でありながら感情豊かな風景を、My Bloody Valentineの水彩画で表現したような作品に仕上がっている。