PACKSという名義で音楽を制作するMadeline Linkは、常に周囲の環境にインスピレーションを見出してきました。最新作 ‘Melt the Honey’ （1年ぶり2作目のフルアルバム）の制作にあたり、彼女はこれまでの作品に影響を与えてきた平凡な空間を超えたところに目を向けたいと考えました。昨年3月、リンクと彼女のバンドメンバー（Dexter Nash [guitar]、Noah O’Neil [bass]、Shane Hooper [drums]）は、11日間かけてメキシコシティに集結。 PACKSはスタジオを借りて新曲を練習し、メンバーそれぞれが美的感覚を発揮。そこからはバスでハラパに移動し、メキシコ・シティで著名な劇場兼音楽ホール、テアトロ・ルシドの構想者であるウェンディ・モイラが所有・運営する、都会の喧騒から切り離された素晴らしい建築物、カサ・プルポと呼ばれる家で残りの海外滞在期間を過ごしました。
‘Melt the Honey’ の制作は、2021年のデビュー作『Take the Cake』から参加しているミュージシャンたちが再び参加し、共同作業となりました。レコーディングの活気の一部は、リンクの人生の根底にある感情の変化、つまり恋に落ちたことにも由来しています。長い間ひとりでやってきたことで、リンクはようやく、自分が大切にされていることを知ることで得られる安らぎを受け入れているのです。「これらの曲は、今まで書いたどの曲よりもハッピーというか、楽観的なんだ」とリンク。「過去に書いたどの曲よりもハッピーというか、楽観的というか。このアルバムのタイトルは、チリのビーチタウンで書かれたシングル曲 “Honey” に由来するもので、リンクは短期間このような感情に浸って暮らし、ロマンチックなパートナーと家を共有し、誰かがそばにいるというレンズを通して、より簡単な方法で人生を経験できるようになったのです。リンクがより幸せな心境にある一方で、’Melt the Honey’ は依然として彼女の感情を掘り下げ、新たなサウンドの領域を開拓しています。”Pearly Whites” のスカジーなシューゲイザーから “AmyW” のサイケなテクスチャーの間奏曲まで、’Melt the Honey’ はバンドとして最も完成された作品。
