Mörk はここ数年、一貫して最高級のジャズ・ファンクとサイケ・ソウルを生み出してきた。ブダペスト・ジャズ・シーンの中心的存在である彼らのバンドとしての演奏は、エネルギッシュでエフォートレスだ。
しかし、彼らを別次元に押し上げたのはソングライティングだ。ヴォーカリスト(そして時折エレクトリック・シタール奏者でもある)Mark Zentaiが繰り出すタイトなフックは、ドライヴでシンコペーションが効いたものから心地よくレイドバックしたものまで自在に操るリズム・セクションの上を無理なく滑っていく。
『Astral Visions』は、バンドが受けたインスピレーションや影響を余すところなく表現した新曲集だ。サイケデリック・ソウルからディスコを取り入れたジャズ、アフロビートまで。
Brother Portraitによるディープなフィーチャーが、この美しい楽曲群の宇宙的な野心を如実に表している。