Mike Etten – Love Wash

ARTIST : Mike Etten
TITLE : Love Wash
LABEL : Dull Tools
RELEASE : 10/1/2021
GENRE : folk, psychedelic
LOCATION : New York, New York

TRACKLISTING :
1.Across the Flats
2.Drive
3.Saints
4.December Sun
5.Dredging Up Old Blues
6.New Thing
7.Dune House
8.Hidden Away
9.East Side Walk
10.Love Wash

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Mike Etten(マイク・エッテン)は、ニューヨークを拠点に活動するソングライター、作曲家、マルチ・インストゥルメンタリストです。ブルックリンのDIY会場、コレクティブ「Le Wallet」の創設者の一人であるエッテンは、過去10年間にわたり、PC Worship、Ashcan Orchestra、Dougie Pooleなど、さまざまな実験的、室内的、パンク的、カントリー的なプロジェクトでレコーディングや演奏を行ってきました。大規模なツアーと演奏活動の中で、エッテンは待望のソロ・デビュー作 ‘Love Wash’ の作曲を始めました。この作品は、慎重に作られた曲と自分で録音した曲の実験で構成された、フリンジ・アメリカーナのひねりの効いた作品で、同じようにキャッチーでオフ・キルターな作品となっています。

‘Love Wash’ は “Across the Flats” で始まり、タイトル曲で締めくくられています。どちらもアップビートのバラードで、焦げたドローンから瞬間的に広がるポップソングへと発展しており、PC Worshipの共同制作者(LEYAのAdam MarkiewiczのバイオリンとNYCのドラムシュレッダーGreg Fox)が参加していることもあって、アルバムへの出入りがスムーズになっています。2曲目の “Drive” と3曲目の “Saints” では、アルバムのオープニングを飾る微妙な激しさを担っており、予測不可能な楽器編成、コードチェンジ、アレンジが施されています。この雰囲気は、アルバム後半の “Dune House” と “Hidden Away” でも再現されていますが、いずれもサウンド的に豊かで、解きほぐすような、ダークで内省的な、そして力強く楽観的な曲です。”Love Wash” の残りの部分は、ナッシュビルのひねくれたテレウェイのような雰囲気を持つ、キャッチーで境界線上のアルト・カントリー・ヒット曲(”December Sun”、”New Thing”、”East Side Walk”)で構成されており、ペダル・スティールと、同じ Dougie PooleバンドのメンバーであるTristan Shepherdと Francesca Carusoのボーカルがフィーチャーされています。’Love Wash’ は全体的に自然な流れを持っていますが、アルバムの真ん中に位置し、テンポの速い “Dredging Up Old Blues” は、アメリカ中西部のデジタルガソリンスタンドでトラック運転手のスピードを買うような感覚の、シットゾ・シンセポップの Mountain Dew Rockジャムです。

‘Love Wash’ は、90年代半ばにアメリカ北西部で録音されたポスト・ビートルズのソロ・レコードのような響きを持っています。影響を受けたものは一過性のものですが、アプローチの美学によって結び付けられています。初期のK / Kill Rock Starsのレコードのようにシーケンスされ、指弾きのアコースティック・ギター、スウィープ・ドローン、陶酔的なシンセサイザー、みずみずしいヴォーカル、そして舞い上がる Dead Manのリードが原動力となっている ‘Love Wash’ は、核となる美しく豊かなポップ・レコードであり、ベッドルームでのデモから始まり、幾重にも重なるスタジオでの探求へと発展した野心的なアルバムの旅でもあります。