Machinedrum – 4#TRAX EP

ARTIST :
TITLE : 4#TRAX EP
LABEL :
RELEASE : 10/27/2023
GENRE : , ,
LOCATION : North Carolina

TRACKLISTING :
1.CAPONE
2.VIOLET (feat. KUČKA)
3.BTHE1 (feat. LIZ)
4.DEJAVU (feat. rei brown)

は、エレクトロニック・ミュージックでは珍しい存在だ。テンポや音楽スタイルを、一見難なくこなすアーティストである。Travis Stewartの新曲がファンや同業者から本物の興奮をもって迎えられる理由のひとつだ。2021年の ‘Psyconia’ EP以来となるMachinedrumのソロ作品 ‘4#TRAX’ は、R&B、UKG、ドラムンベースの間の空間を探検する4つの小旅行が集約されている。いつも通り、スマートで、叩きつけるような、スチュワート独特のサウンドが特徴的な作品に仕上がっている。彼は、オルタナポップの巨匠KUČKA(FlumeのコラボレーターでLuckyMeと契約)、ニューヨークを拠点に活動する日本人アーティストrei brown、そしてフューチャー・ポップ/エレクトロニック・シンガーソングライターのLIZ(DiploのレーベルMad Decentと契約)をボーカルに迎えている。

「’4#TRAX’は#traxへのオマージュで、私が10代の頃過ごしたIRC(Internet Relay Chat:インスタント・メッセージ用のテキストベースのチャット・システム)のチャンネルなんだ。トラッカーを使って新曲を作ること以上に、#traxに敬意を払う方法はないと思ったんだ。このEPでは、Impulse TrackerとAbleton Liveのハイブリッドを使って曲を作ることにした。これによって、楽曲にノスタルジックな雰囲気を与えつつ、Ableton Liveでの制作、作曲、サウンドデザイン、編集、ミキシングといった現在の自分の強みを生かしつつ、新しいプラグインを使ってサウンドを少しモダナイズすることで、しっかりと現在を表現することができた」

リード・シングル “VIOLET (feat. KUČKA)” は、Machinedrumの控えめなプロダクションと、KUČKAの生来のソウルフルなヴォーカルと見事なソングクラフトが見事に融合している。驚くなかれ、この曲は耳に残るもので、キラキラした子守唄のような曲調から、突然歪んだ808の壁が立ちはだかり、全体がダークな雰囲気に変わる。

「コラボレーションは、最近の僕のプロセスの大きな部分を占めていて、このEPでもそれは変わらない」とトラヴィスは付け加えた。「KUČKA、LIZ、そしてrei brownと一緒にこの曲を作るのはとても楽しかった。彼らはそれぞれユニークで個性的なキャラクターを曲にもたらしてくれた」

このEPの他の曲、そして唯一のインストゥルメンタル・トラックである “CAPONE” は、クラシックなダーク・ガレージのエネルギー(El-B、Oris Jay、Horsepower Productions)を取り入れ、パキスタンのフォーク・アーティスト、Lal Din Shahbaziの「Chan Jeye Mukhre Tey」のサンプルを反転させた、洗練された、この上なく合理的で効果的なダンスフロア・カットとなっている。”DEJAVU” はUKGのエネルギーを維持し、Rei Brownがデリケートでドリーミーなヴォーカルを聴かせる。”BTHE1″ は、Machinedrumが10年以上前に重要な役割を果たしたジャングル/R&B/フットワークの160の領域を探求している。

‘4#TRAX’ EPのアートワークはJoe Durnanによるもので、タイポグラフィは伝説的なグラフィック・デザイン・スタジオ、The Designers RepublicのIan Anderson(Aphex TwinやAutechreなどの作品でおそらく最もよく知られている)が担当している。