Keep Dancing Inc – A Taste Of Possibility

このアルバムの旅は、ブルターニュの海沿いにあるジョセフの実家から始まりました。2021年の2月から3月にかけて、新曲を書いたり、古い曲をジャムったり、簡単なデモを録音したりするために、ブルターニュに行きました。パリに戻ってからは、しばらくデモを休ませ、新鮮な耳で聴き直せるようにしました。2022年の初めにちゃんとしたスタジオでドラム、ベース、ギター、ヴォーカルを録音し、その後パリの自宅スタジオで制作を終えました。

スタジオ・セッションのエンジニアとアルバムの大半のミキシングを担当したDavid Cukier以外は、自分たちでプロデュースしました。これは最初から意図的に決めたことで、このアルバムのあらゆる面を完全にコントロールしたかったし、自分たちでも挑戦したかったからです。シングルのミックスは、特にNilüfer YanyaやShame、Mura Masaとの仕事で英国最高のミキサーの一人として知られるNathan Boddyにお願いしました。

私たちは様々なものからインスピレーションを得ています。
歌詞のほとんどは、自分たちの生活や感情、人間関係からインスピレーションを得ています。それらは、書くのも分かち合うのも一番簡単なことのようです。しかし、安っぽい反抗心や現代の奴隷制度、花粉症という蔓延している疫病など、より地球的で広範な事柄についても語ろうとしています。

音楽そのものについては、ソングライティングに関しては、常に自分たちのポップDNAに忠実であり続けてきました。私たちは、ポップとは何よりもまず曲作りの方法であり、よくできた曲にはどんなサウンドやジャンルも適用できると信じています。また、できるだけ同じことを繰り返さないようにしていますし、サウンドスケープという点でも自制していません。だからこそ、今ハマっているあらゆるジャンルやスタイルに当てはめることで、これらの曲の可能性を追求しようと努力しているのです。2ステップ・ガレージ、クラウト・ロック、パワー・ポップ、フリーク・フォーク、シンセポップ、ディスコ、ポスト・パンクなど。

このレコードは、コヴィッドに対する私たちの反応であり、コヴィッドが私たちミュージシャンに深い影響を与え、私たちの世代全体の未来を暗くしてしまったことを表しています。
ジャケットが示唆するように、曲は高揚感があり、明るく、太陽的で、楽観主義に満ちています。私たちは人生の特別な時期に、海辺の平和で心地よい家でこの曲を作りました。私たちは、パンデミックがバンドとして、そして音楽業界全体に与えた影響について考える時間がありました。この経験に基づいて、私たちは深く悲しく不安なレコードを書くこともできたかもしれませんが、その代わりに希望に満ちたレコードを選びました。
このアルバムには、私たちの夢と未来への希望が詰まっていますが、同時に私たちの苦悩や傷ついた心も少し含まれています。
素晴らしいポップ・アルバムに期待されるすべてが詰まっています。
リスナーをエモーショナルな旅へと誘い、41分間日常から逃れさせてくれることを願っています。