Dickie Landry – Hang The Rich

Dickie Landryは、ジャズとアヴァンギャルドの最高峰に位置するサックス奏者として、その長いキャリアの中で世界中の多くの人々の度肝を抜いてきました。彼はPhillip Glass Ensembleの創設メンバーであり、（ウィキペディアによると）Paul Simonに彼の出身地であるルイジアナ南部の土着的なサウンドのひとつであるザイデコを紹介したとのこと。とはいえ、ディッキーのサックスで立ち上がり、狂ったように踊り出したくなることは稀。



つい最近まで、時の砂に埋もれていた、スリンキーで恍惚としたパンク・ファンクの塊、”Hang The Rich”。1986年（あるいはその前後）にニューオーリンズで録音されたこの曲は、憤怒に酔いしれてあらゆる方向に動くことを強いるような曲。

このトラックは、ルイジアナの故郷でディッキーを知るLCD SoundsystemのKorey Richey経由でDFAに届きました。

長時間の捜索の末、南東部のどこかの倉庫にオリジナル・テープがあることを突き止め、ここDFA HQでようやくクリーンで高品質なトランスファーを行うことができました。

それはグラスゴーのJD Twitchで、@optimoespacioの片割れであり、同じような洒落っ気のあるセレクターでもあります。Twitchの古いスクロンキーなサウンドを現代のダンスフロアの文脈に置き換える能力は比類なく、彼のエディットはハードでギザギザした後、オリジナルを特別なものにしている美しい歓喜の瞬間へと切り替わります。