Dan Melchior – LOUD VERSION

ARTIST : Dan Melchior
TITLE : LOUD VERSION
LABEL : Midnight Cruiser Records
RELEASE : 5/6/2022
GENRE : garage, lofi, blues
LOCATION : US

TRACKLISTING :
1.Hungry Ghost
2.Either Side
3.Pretty Torn Up
4.I’m Your Witchdoctor
5.Bottom Of The Sea
6.I’m Just A Poor Boy
7.Outskirts
8.Animals
9.Mocking Bird
10.Monkey

(ダン・メルキオール)の ‘LOUD VERSION’ に針を落とすと、ディストーションとノイズに包まれた吹き荒れる “Hungry Ghost” が、彼のベストヒット集にガソリンを注ぎ、燃え上がらせてくれます。”Hungry Ghost” はハンマーのような打撃を与え、レコードの幕を開け、メルキオールの傑作に近い楽曲が熱く、荒々しい輝きを放つこの自然発生的なコレクションの青写真を描いている。

John Mayall & the Bluesbreakersの “I’m Your Witchdoctor” や Mike Furber and the Bowery Boysの “I’m Just a Poor Boy” といった原曲のカバーが、まるで噛みつこうとする足を探す野良犬のように彼のギターから繰り出されるのである。メルキオールのバリトンのうなり声は、仲間意識が警告なしにカオスに変わる深夜のバー・シーンのガレージ・スワンプ的な緊張感をとらえている。これは、メルキオールのロックンロール・ソングライティングの要素であり、しばしばプロダクションによって調整される。”Outskirts”、”Mockingbird”、”Monkey” などの曲は、抑制されることなく吠え続けている。

メルキオールは紛れもなくフルアルバムのアーティストである。彼のリリースは、アンビエントから恍惚まで、それぞれ特定のムードを漂わせ、それぞれが個々の作品となっている。’Loud Version’ は、オーストラリアでのツアーを想定して録音されたデモ音源で、歯軋りするようなアンセムで埋め尽くされた完璧なセットリストのように展開されるのだという。メルキオールのリリースをよく知る人であれば、このアルバムが彼の最も重要なソングライティングを直感的かつ生々しく、そして密かに伝えるものであることに気づくだろう。