Cole Peters – A Certain Point Of Inertia

ARTIST : Cole Peters
TITLE : A Certain Point Of Inertia
LABEL : Room40
RELEASE : 4/8/2022
GENRE : ambient, experimental, fieldrecordings
LOCATION :

TRACKLISTING :
1.Immersion as a Means of Erosion
2.Within a Periphery
3.Sounding a Lonesome Throat
4.Plains Music
5.Reassertion
6.A Certain Point Of Inertia

コール・ピータースより
2020年以降、私の時間・空間感覚は変化した。閉鎖と孤立を背景に、時間、日、週、月の経過はますます曖昧になり、私が移動する空間は、わずかではあるが、一つの未分化なボリュームに溶け込んだようだ。

この空間と時間の崩壊の感覚と、私の故郷であるカナダのマニトバ州の南部地域に対する認識との間には、複合的な効果が働いていると私は考えている。特に、2018年に6年ぶりにこの地を訪れて以来、時間はこの地を通過するというより、むしろこの地の周りを流れているように感じ、この地の都市や町、果てしなく続く平原は、ある種の静止状態に閉じ込められているように思えてきた。
2021年初頭、私はこの停滞が私自身のアイデンティティにしみ込んでいるのを感じ始めた。自分自身と環境との間の境界線が、どんどん曖昧になっていくような気がしたのだ。自分が周囲に飲み込まれていくような、そんな不思議な感覚を覚えたのです。

この経験について考えるうちに、私は、現在行っているフィールドレコーディングが、自分が生きている場所と時間をよりよく理解するのに役立っているのではないかと思い始めたのです。これまで私の録音は、特定の、決められた音を捕らえることを前提としていたが、それはまた、私と環境の間の境界と関係を問う手段として機能することができると思い至った。

私の録音は、より探索的で直感的なものになりました。私はしばしば、特定の目的地や目標を持たずにドアを出て、不確定な感情レベルで私と共鳴する音体を含む場所に遭遇することだけを望みました。このアルバムは、物質的にはほとんど一つの地域の音響的、現象的な領域から得ていますが、私はこのアルバムをドキュメンタリーだとは思っていません。むしろ、このアルバムは、私の周囲の環境とそれに対する私の進化した解釈によって語られる、物語的な作品であると解釈しています。

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A Certain Point of Inertia’ は、現在カナダとして知られている国のトリーティー1およびトリーティー2の領土で行われたフィールドレコーディングを中心に構成されています。これらの領土は、アニシナベグ族、クリー族、オジ・クリー族、ダコタ族、デネ族の祖先の土地であり、メティス族の故郷でもある。これらの土地に定住する者として、私はこの作品が、和解と植民地国家の廃止、そして公平な共存の追求を求める謙虚で断固とした呼びかけとして存在することを願うものである。

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