Chord – Imperfect Authentic Cadence

ARTIST : Chord
TITLE : Imperfect Authentic Cadence
LABEL : Debacle Records
RELEASE : 6/4/2021
GENRE : ambient, drone, experimental
LOCATION : Chicago, Illinois

TRACKLISTING :
1.Cmaj
2.G9/11sus(b2)/F
3.Fm

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Kyle Benjamin (First Responder), Phil Dole (X-Bax, Grand Kali Ma), Jason Hoffman (Anatole, Interactive Network), Sean McCarthy (Underhand, Beaumont), Trevor Shelley de Brauw (Pelican, RLYR) のパワーアンビエント集団 が、4枚目のフルレングスとなる ‘Imperfect Authentic Cadence’ をリリースしました。メロディよりもテクスチャーやダイナミクスを重視した長編作品をアレンジし、1つのコードが持つ音の深みを追求するという、彼らの最初のビジョンは、驚くほど一貫しています。これまでのアルバム(Flora, 2009; Progression 2012; GMaj7 2013)が即興性を重視していたのに対し、新作ではより高度な構成と構造を採用しており、前例のないコードチェンジも(非常に徐々にではありますが)行っています。その結果、ゆっくりと展開するアンビエンスとムードの緻密な網ができあがりました。メランコリックでドローンのようでありながら、時には高揚感や浄化作用もあります。

‘Imperfect Authentic Cadence’ というタイトルについて、バンドはこう語っています。

「今回のレコーディングでは、西洋音楽の中で最も基本的なコード進行を使用しています。このアルバムに収録されている3つの曲はカデンツで構成されています。カデンツとは、音楽のフレーズに終止符と解決をもたらす一連の和音のことで、ちょうど一連の言葉が段落を締めくくる文章を形成するようなものです。これらの曲の和声構造は、正統なカデンツとして知られるV-i進行を利用することで、調性音楽に潜む本質的な方向性(特定の文脈における特定の音には、生まれながらにして方向性があり、特定の場所に移動することを切望しているという考え)を示しています。

このアルバムの音の中心であるFマイナーのドミナント・コードは、正確にはCマイナーですが、マイナー・サードをメジャー・サードに上げることで、より強い解決策が得られ、トニック・コードのリード・トーンとなります。このように、ドミナント・コードの音はトニックと共通であるか、あるいは半音離れているため、聴き手は避けようもなくトーン・センターへと導かれ、カデンツを完成させることになる。ただし、この録音の最後の和音はルートではなく5番が上に来るように発声されているので、完全な正統派のカデンツの条件の1つに違反していることに注意する必要がある。そのため、このカデンツは不完全なものとなっています。」