Chat Pile – God’s Country

ARTIST : Chat Pile
TITLE : God’s Country
LABEL : The Flenser
RELEASE : 7/29/2022
GENRE : deathrock, deathmetal, noiserock
LOCATION : Oklahoma City, Oklahoma

TRACKLISTING :
1.Slaughterhouse
2.Why
3.Pamela
4.Wicked Puppet Dance
5.Anywhere
6.Tropical Beaches, Inc.
7.The Mask
8.I Don’t Care If I Burn
9.grimace_smoking_weed.jpeg

個人の自由を謳い文句にする国が、その一方で、資本主義の飽くなき渇望を満たすために、人間の命を肉のように商品化することに何の問題も感じないというのは、なんとも皮肉な話である。もしこれがアメリカのニヒリズムを極限まで高めたものだとしたら、オクラホマシティのノイズロック・カルテット の初のフルアルバム ‘God’s Country’ は、そんなコンセプトを音で体現したものと言えるでしょう。

バンド名の由来となった有毒なゴミの山とともに生活してきたの作品には、アメリカ中西部の日常生活の宿命論が浸透しており、特にデビューLPではそれが顕著に表れています。パンデミック、気候変動の絶望、グローバル資本主義の牛追い、そして「…たくさんの、たくさんの、たくさんの、たくさんのTHC」を燃料とする’God’s Country’ は、地球の確実な終焉を認識すると同時に、それに対する反抗のいびつな暴力的行為でもあるのです。40分以上の長さの中で、’God’s Country’ はChat Pileの最も攻撃的で動揺した瞬間と、思索的で微妙な瞬間の両方を示しており、これまでの2枚のEPと2021年の映画「Tenkiller」の音楽を参考にしている。バンド自身の言葉を借りれば、このアルバムの核心は “オクラホマ特有の不幸のブランド “である。その悲惨さは、その確実な崩壊を無為に受け入れるのとは対照的に、自らの条件によってすべてをその不協和音のカオスと一緒に倒そうとするものである。これこそ、世界の終わりの音だ。