Charlène Darling – La Porte

美しく構築された一連のレフトフィールド・ポップ・ソングを通して語られる、見当違いの欲望とすべてを飲み込むようなロマンチックな執着の探求。Charlène DarlingことCharlotte Koukliaのセカンド・アルバム『La Porte』は、フランス語と英語のヴォーカル、ギター、オルガン、ベース、ドラムのミニマルなバッキングで、自己完結型の音楽世界を構築。

The Raincoatsのフェミニスト・ポストパンク、Brigitte Fontaineのアヴァン・ソングクラフト、あるいはCate Le Bonのサイケデリック・ヴィネットを思い起こさせることもありますが、実のところ、Charlène Darlingは彼女自身のようです。アレンジは遊び心にあふれた実験的なもので、ダビングされたパーカッションが、削ぎ落とされた楽器の上に湧き出たり、ラフなテープ編集がみずみずしいハーモニーを乱したり。ドアを開けて中に入ってみてください。

シャーロットはローズ・メルシーの4分の1。DIYによるテープやCD-Rの魅力的な一連のリリースの後、初の広く流通するソロアルバム『Saint-Guidon』を2019年にリリース。