Canary Room – Canary Room

Maddy Heideが率いるCanary Roomは、ポートランドでのライヴを経て、南カリフォルニアでセルフ・タイトルのデビュー・アルバムをレコーディング。バンドのギタリスト／ペダルスティール奏者／卓越したハーモニストのスカイラー・ピア（彼女の父と弟）がプロデュースしたこのアルバムは、バンドがハイファイ・カントリー・フォークの栄光に向かって伸び伸びと演奏しているのがわかる作品。各メンバーは絶好調： イライアス・ウィリアムソンは、ハイデの作曲のリズムの限界を押し広げると同時に、連動するメロディーを崩れることのないパルスで支えており、ポール・モイヤーはピアノとキーボードで見事なハーモニーを披露。トラックリストには、ハイデの前作EP『Christine』（bud023）に収録された曲も含まれており、フルバンドの恍惚とした雰囲気が炸裂。ハイデのソングライターとしての成長を示す新曲の数々。ハイデのリビングルームやベッドルームをたどり、彼女の人生の登場人物に出会い、夢や幻影の中に飛び込んでいく……。マディの卓越したソングライティングが、このような素晴らしい弧を描いて飛び立つのを見るのは本当に奇跡的。