Brontez Purnell – Confirmed Bachelor

ARTIST :
TITLE : Confirmed Bachelor
LABEL :
RELEASE : 11/10/2023
GENRE : ,
LOCATION : Oakland, California

TRACKLISTING :
1.Bachelors Theme
2.Hey Boy
3.Sky Opens Up
4.That Boy Is A Dead Cruiser
5.Hellish Banger
6.Bragging Party
7.Boy With Butterfly Wings
8.Winner Takes Nothing
9.Rude Life
10.No Cigarettes / Stay Monkey
11.Shaboolee
12.(secret track)

90年代から音楽を作り続けている。南部育ちでオークランドを拠点とするアメリカ人ミュージシャンであり作家でもある彼は、自身のクィアネスとブラックネスを『Gravy Train!!!』や『Younger Lovers』といったプロジェクトや、受賞作『100人のボーイフレンド』や『Since I Laid My Burden Down』で表現。ダンサー、映像作家、振付師としても活躍。

最近のSub Pop、PPMからの7インチ・シングル、そして初のソロ・エレクトロニック・レコード「No Jack Swing」(Dark Entries / Papi Juice)に続き、ブロンテスはDIYパンク・バンド編成でニュー・アルバム「Confirmed Bachelor」をから11月10日にリリース。今回発表された12曲は、時間を無駄にしないバラエティに富んだもの。ファズ・アウトなポップ・ソングで、心から熱く歌い上げ、時に生意気で、時に哀愁を漂わせ、常にキレキレ!ブロンテスのバンドは、Vice Cooler(アルバムのプロデュースとミックスも担当)、ドラムのSean Teves(Younger Lovers)、ギターのKevin Preston(Prima Donna、Green Day)、ピアノとサックスのAaron Minton(Prima Donna)、バイオリンのLaena Myers-Ionitaという多才なメンバー。アルバムは今年初めにロサンゼルスのThe VCRでレコーディング。

「Bachelors Theme」は「Confirmed Bachelor」の冒頭を飾る曲。ギザギザのリフ、バブルガムのようなバウンス、ブロンテスのヴォーカル。”その時、ドクターが私に歌っているのが聞こえたの。嵐のような城があなたを迎えに来るわ!” バップと威勢の良さの力作。このアルバムが非常に優れているのは、最初に聴く者の心を揺さぶり、歌詞の内容をより印象的にすること。

「Rude Life」は、軽快で慎重な思索で始まる曲。ヴァイオリンがブロンテズのヴォーカルに絡む中、「君は僕が知っている中で一番無作法な少年で、僕は本当に無作法な人生を送っている」と告白。しかし、アドレナリンが噴出し、ドラムが鳴り響く中盤になると、これは一変。Sky Opens Up」も同様に、転がり落ちるような喧騒とエネルギーが倍増。Hellish Banger」はスローダンスとグランジの融合。このアルバムには、ザ・アンプス「Bragging Party」の自動チューニングによる素晴らしいスパイラル・カヴァーも収録。「No Cigarettes / Stay Monkey」は、飾り気のない宣言の脈打つラリーで、2つのつかの間のスケッチに分かれています。

「Hey Boy」と「Boy With Butterfly Wings」はより内省的で、憧憬と詩情に溢れた曲。冬の夜、電気代、カチカチと鳴る時計、そして祟りへの多くの暗示が、このアルバムの愛に酔った/恋焦がれた軸にペーソスを与えているだけ。「Confirmed Bachelor」は、アップビートでウィットに富み、常に生き生きとしていながら、孤独な核心、断固とした集中力、そして反抗的な正直さを併せ持つ不思議な曲。金曜の夜を踊り明かせる一方で、曲の内面から繊細に感情に働きかけてくる、稀有な勝利。