Bearings – The Best Part About Being Human

ARTIST :
TITLE : The Best Part About Being Human
LABEL :
RELEASE : 8/18/2023
GENRE : ,
LOCATION : Ottawa, Ontario

TRACKLISTING :
1.Scenery
2.Don’t Wanna Forget About It
3.Gone So Gone
4.Go Long
5.Ocean Dream
6.Howie, You’re A Freak
7.Slip
8.Live Forever Never Die
9.I Want To Heal
10.Human

商品カテゴリー: 商品タグ: , , ,

あらかじめ警告しておくが、振られたばかりなら、傷が癒えるまでベアリングのニュー・アルバムは回さないこと。しかし、もしあなたが新しい恋のめまいがするような初潮にあるのなら、あなたのあらゆる考えや感情があなたに反射していることに気づくだろう。オタワの5人組は、3枚目のアルバムで、ときめきの砂糖のような頭の高鳴りを瓶詰めにしてワックスに収めた。

『The Best Part About Being Human』は、ポップ・パンクに革命を起こしたわけではない。現時点では、ベアリングのサウンドは独自のものというよりは、他のバンドのスタイルの断面のように感じられる。しかしまた、彼らの優先順位は別のところにあるのだろう。彼らの最大の強みは、破裂しそうなほどフィーリングに溢れた音楽を作ることだ。躍動感溢れるOcean Dreamは、単に巨大なサウンドというだけでなく、両手を広げたような多幸感に満ちている(風変わりなサックス・ソロも入っている)。

アンセミックで大らかなラブソング『Slip』では、ベアリングスの甘さと詩情がうまく表現されている。Shaking Up The Sceneryの、絵のような景色で「緑が好きな」(いいか)人を感動させるという台詞は少々不愉快だし、LFNDは楽観主義に溢れすぎていて、どこか安っぽく感じられる。とはいえ、即効性があり、夏らしく、簡単に好きになれる一発を探しているなら、『The Best Part About Being Human』はその空席をうまく埋めてくれるだろう。